7月10日(水)、心地よい初夏の夜風の中、16年の長きに渡り弘前大学医学部附属病院の画像診断部門を牽引されてこられた小野修一先生の送別会が行われました。
専門である核医学および胸部画像診断を中心に日々膨大な量の画像診断に従事され、その読影スピードと的確さで各診療科の医師達からも多大な信頼を得ておりました。Cancer Bordや呼吸器、泌尿器科、婦人科など各科とのカンファレンスにおいては、画像に関するリアルタイムな質問に対して迅速に回答され、またレポートでは伝えきれていない細かな情報も各科医師と共有、協議することで診療方針が決定された場面は数え切れません。
教育に関しても、新入局員はもちろん、診断グループをローテートとした数多くの研修医、臨床実習の学生は皆小野先生の指導を受け成長し、その知識を日常の診療に活かしています。熱心な指導の一方で、勉強会への参加や研究活動、更にはプライベートへも配慮いただき、家族のような職場環境を作り上げてくれました。
送別会では、医局員のみならず、かつて小野先生と診療をともにされた同門の先生方にも参加いただき、数えきれないエピソードと感謝の言葉に花が咲きました。ともに過ごしてこられた医局秘書や一番最初に小野先生の指導を受けた清野先生が贈る言葉で涙ぐまれるシーンもあり、16年間の歴史を改めて感じることができました。
教室や附属病院としては小野先生の抜けた穴は非常に大きく、その穴を埋めるため教室員一同ますます診療に邁進しなければいけませんが、皆気を引き締め頑張る所存であります。
小野先生、弘前大学医学部放射線科学の同門として今後とも末長くご指導の程よろしくお願い申し上げます。
(本文:一瀬浩司)