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International Congress of Radiation Research(ICRR)2019

2019年8月25日〜29日にイギリス・マンチェスターで開催された International Congress of Radiation Research (ICRR) 2019 に、腫瘍学講座より青木教授、佐藤先生、一瀬浩司、そして、南東北BNCT研究センターの髙井センター長、廣瀬先生、原田先生が参加し、研究成果を発表してきました。

 全体を通して低酸素細胞関連の発表が多かったため、同様のテーマを大学院の研究課題としている私にとって非常に勉強になる学会でありました。その他、昨今のトレンドである免疫チェックポイント阻害薬と放射線治療の併用に関する口演も多々ありましたが、大部分がX線や炭素線に関するものであり、今回、佐藤先生が発表された、BNCTとの併用を検討したものは他には全くと言っていいほど見当たりませんでした。そもそも、BNCTに関連する発表自体が、廣瀬先生、佐藤先生、原田先生以外に数件見かけるのみであり、現在進行形で廣瀬先生が中心となり六ヶ所村の青森県量子科学センター(QSC)で取り組んでいる研究が世界レベルでも他に類を見ない最先端の研究であることを改めて認識できたのは末席で研究に励む自分にとっても非常に誇らしいものでありました。
 学会期間中にはイギリス観光の時間も設けることができ、学会開催地であるマンチェスターの他、首都ロンドンやリバプールの街並みを研究仲間と楽しむ機会をいただきました。大英博物館などいくつかのイギリス名所を巡った様子を学会発表の写真とともにアップいたします。
 学会で留守中の間、診療業務を遂行いただいた畑山先生、川口先生、藤岡先生、田中先生、坂下先生には本当に感謝いたします。
 今後も国内外での研究発表を継続できるよう、我々教室員一同は引き続き各自の専門分野の研究に邁進してまいります。
本文:一瀬浩司

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