9月27日に医学部コミュニケーションセンターにて癌治療懇話会が開催されました。
当講座から藤岡一太郎先生が「ヨード密度とグルコース代謝を指標とした食道がんに対する放射線感受性の予測」という題で発表されました。解析方法や結果の評価に難渋されていた部分もあったようですが、本番では素晴らしい考察と今後の展開についてお話になり、座長である伊東クリニック院長の伊東重豪先生からの鋭い質問にも落ち着いて的確にお答えになっていました。
特別講演では青木教授座長のもと、がん研究会有明病院副院長/放射線治療部部長の小口正彦先生より、Aiによる統合データベースの活用、造血器腫瘍・骨転移に対する放射線治療と、幅広い分野における最新の取り組みや、確固たるエビデンスと長年のご経験に基づいた照射法や総線量についてご教示いただきました。近年の日本の放射線治療を最前線で牽引されてきた先生であり、直接お話を伺える機会をいただけ非常に有難く感じました。懇親会では我々若手にも気さくに接してくださり、様々なお話をいただきました。患者さんとのコミュニケーションがいかに重要か、そのためには患者さんそれぞれの背景を意識した伝え方・話し方を工夫することがいかに大切であるか、実際に先生ご本人が経験されたエピソードを交えたお話は特に心に残っております。
翌日は三内丸山遺跡をご見学されるとのことでしたが、楽しんでいかれましたでしょうか。この度は遠路青森までご足労いただきありがとうございました。今後とも様々な会でお会いできることを楽しみにしております。
本文:一瀬浩司