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第71回弘前癌治療懇話会

2月1日、弘前大学医学部コミュニケーションセンターにて第71回弘前癌治療懇話会が開催されました。

当科からは田中円葵先生が「肺癌と閉塞性肺炎・無気肺の鑑別におけるDual Energy CTの有用性」について発表されました。

単純・造影CTのみでは境界が不明瞭な閉塞性肺炎と腫瘍にDual Energy CTを用いることで、腫瘍と閉塞性肺炎・無気肺の境界が明瞭に鑑別でき、適切な照射野が設定可能となることで照射野の縮小を得られる可能性について口演されました。質疑応答では適した症例の選択や今後の展望について活発な議論が交わされました。

特別講演では、がん研究会有明病院 腫瘍循環器・循環器内科部長の志賀太郎先生にご講演いただきました。
疾患そのものに起因する出血や血栓症、治療に関わる心血管系有害事象に関して様々な症例をご提示いただき、癌治療においては常に、循環器イベントの存在を疑い、早期より予防、治療介入することが重要であると改めて実感いたしました。
次回は放射線腫瘍学・診断学講座が当番世話人となります。
是非多数のスタッフの方々、学生方にご参加いただき、より一層盛況な会にできればと思います。
皆様、次回もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(文:藤岡、一瀬)

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